【宇陀市は薬草のまち】散歩途中で見つけた葛の花の魅力

散歩途中に見つけた葛の花。この時期(9月上旬)に野山で咲いている紫色の藤のような花は、お菓子によく使われている葛の花です。

葛の根からは葛粉が作られており、解熱や鎮痛の効果があるとされています。これは風邪の症状や頭痛に用いられる漢方薬でもあります。そういえば、寒い冬に葛湯を飲むと身体が温まるのですよね。

宇陀市は「薬草のまち」として知られており、散歩途中でもこうした漢方薬の原料が自然に見られます。

 特徴

  • 花:葛の花は通常、紫または白色であり、美しい芳香があります。
  • 葉:葉は通常、三出複葉です。
  • 茎:つる性の茎を持っており、他の植物にからまることも多いです。

効能・用途

  • 食用:若い茎や葉は食用にされ、料理に使われることがあります。葛粉(クズ粉)は、スープやソースのとろみ付けに使われます。
  • 薬用:東アジアの伝統医学では、葛の根は解熱剤、鎮痛剤、消炎剤として使用されています。風邪や咳、疲労に対する効果も期待されています。

近年では、葛は高級な和菓子にも使用されています。葛が入っているだけで特別感がありますね。

 

こちらは今年初めに森野薬草園の葛工場を見学させていただいた際の写真です。写っているのは葛の根です。

森野吉野葛本店では、くず湯の他にも和菓子や葛が入ったうどんやそうめん、葛切りなども販売されており、店内でもお召し上がりいただけます。