定位置を決めることで、絶えずきれいな状態を保つことができる〜割れ窓理論
ひとりで生活していると、マイルールというのは勝手にきめても全く問題ないのですが、いざ集団社会や家庭生活になるとルールが必要になってきます。
しかし、毎回口やかましく注意するのは、お互いのエネルギーロスになります。
今日は、私の仕事の失敗談からの教訓です。
とりあえず置いてあった鉢の行方
使い終わった鉢はここに置いて欲しいと定位置を最近決めたのですが、それ以前に、たまたまとりあえず置いてあった鉢が別の場所にもありました。
スタッフは、ここに置いてもいいんだなぁと思い、更に鉢を重ねてしまいました。
後日、私が気が付いた時は重ねてあった鉢がバランスを崩し、道を塞いでいたのです。大慌てで整頓し直したのですが、やはり二度手間になり時間のロスにもなりますよね。
このように、2〜3人ならコミニュケーションが取れる範囲なので、伝達もうまくいくのですが、多人数になるとなかなかそういった意思の伝達がうまく取れないことがあります。
元々は、私がとりあえず置いたちょっとした行動からだったのです。
割れ窓理論
割れ窓理論とは、小さな不正を徹底的に正すことで、大きな不正を防ぐことができると言う環境犯罪学の理論だそうです。
割れた窓を放置していると、他の窓も割られやすくなるようです。
しかし絶えず修理をしいつもきれいな窓を維持することで、意図的に割ることに気が引けてしまう心理を利用し、犯罪や風紀の乱れを早い段階で抑止できると言う理論です。
ニューヨークの地下鉄の落書きの話が良い例です。
誰か一人がまっいいかと思って書いた落書きが、どんどん大きくなり地下鉄の壁や車内に一面に落書きされてしまい、治安が悪化し犯罪が多発していたようです。
しかし、割れ窓理論の心理を応用して、絶えず綺麗にすることを取り組んだ結果、落書きがなくなり、構内は綺麗に整備されました。
すると、今まで起こっていた犯罪が減少したというお話です。
『割れ窓理論』は実生活でも役に立つ
この事例は、日本でもよくあるケースで、ここに捨ててあるからいいんだという気持ちから、ゴミが散乱するのを目にしますよね。
しかし、いつも綺麗に片付いていたら綺麗にしないといけないという心理が強く働くようです。
やはり小さなことではありますが、いつも大切に扱うとか、綺麗にするということを心掛けることも大切ですし、定位置を決めることは自己啓発の一貫に繋がるようです。
物の定位置を決めるメリット
私の失敗例のように、物を乱雑に置いてしまうと、まぁいっかという気持ちが伝わり、結果的に大きなミスに繋がっることもあります。
反対に、ちゃんと置き場を決めると、
- 定位置を決めたことで、あれこれ言わなくてもそこに自然と直す習慣ができる
- 物を探す時間が省かれる
- 在庫の確認ができる
というメリットがあります。
問題を課題に変える
このような些細なことでしたが、スタッフ全員となかなか意思の疎通は難しいものです。
実は、私はついついものを何処かに置いてしまって、探すことに時間を取られてしまうことが多いようですから、定位置を決めることの重要性を感じています。
皆さんも、家族などの小さな単位から始めて見てくださいね。
効果があるかどうかは、お試してみてからのお楽しみです♪