雨の晴れ間に・・・

 

雨の晴れ間に…


先日、遠方からお客様がいらっしゃいましたので東大寺(奈良の大仏様)に行ってきました。灯台もと暮らし、とはよく言ったもので幼い頃に両親に連れられていったことや、遠足で行った事などを思い出し、とてもなつかしかったです。


幼い頃はただただ、鹿にせんべいをあげて怖かっただの、大きな大仏様だっただの、えらく歩いただの、そんな思い出しか残っていませんでしたが、今、改めて見ると、彫刻の迫力と仏様のやさしさ、そしてお寺自体がもっている癒しの空間、6月の梅雨時期の晴れ間にあいまって、新たに素晴らしさを再確認しました。


さて、見学中に大仏様の高貴で優しい顔や手を見ていると、右手の中指がやや曲がっています。この手は永い間皆を照らしたので、お疲れになっているのかしら…と冗談で話していると、たまたま通りかかったガイドさんが、この手は皆さんの悩み事を親指と中指でいつでも取り出せるよう見守っておられます。と説明が聞こえ、ありがたや、と心で手を合わせたしだいです。


ガイドブックより


 


奈良大仏の正式な名称は毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)といいます。


大仏の大きさ
像高14.98m、台座3.05m、台座約130t、下から見上げたときの高さ18m、重さ約250tです。


大仏の指の形
右手は手のひらをこちらに立てて中指を少し曲げています。左手は膝に近くで手のひらを上に向けやはりこちらも中指を少し曲げています。この形に意味があるのでしょうか?仏教用語で手の形のジェスチャーで何かの意味を表すことを”印相”と言います。左手の印相は”施無畏印(せむいいん)”で、畏れることは無いですよという意味を表わします。左手は与願印(よがんいん)で人々の色んな願いを叶えますよという意味を表します。