常緑樹はなぜ冬でも緑の葉でいられる?

冬の寒い中を緑の葉をつけて過ごす樹木を「常緑樹」と言います
この植物を昔の人は「永遠の命」の象徴とあがめてきました
なぜ冬にも緑の葉をつけたままでいられるのかと言うと、冬の寒さに耐えて緑の葉をつけるためには冬に凍らない性質を身に着けなければなりません
そのために、これらの葉は冬に向かって葉のなかに「糖分」を増やします
糖分を溶かした水とただの水とでどちらが凍るかを調べてみると分かりますが、砂糖水の方が凍りにくいのです
そのため葉っぱの中に糖分の量が増えれば増えるほど、凍りにくくなるのです
だから糖分を増やした葉は冬の寒さを凍らずに緑のままでいられるのです
寒さで凍らないために葉っぱの中に糖分を増やす仕組みは冬の寒さに耐える植物に共通のものですので、白菜や大根も甘みが増すのです
このように常緑樹は外から見れば何の変化も無いように思われますが、寒さに耐える工夫を凝らして生きているのです
実はすごい努力をしているのです
何の努力もなしに寒い冬に、やわらかい日差しを浴びて、緑に輝くことは出来ないのです
私たちも日々努力をしていかなければ、輝けないのです