金剛山で見つけた幽霊のような植物!ユウレイタケのユニークな生態とは?
金剛山登山中に見つけた『ユウレイタケ 』のユニークな生態について書いてみたいと思います。
6月から7月頃、湿り気の多い山地に行くと 行くと見つけることができます 。
ここ数日長雨が続いた晴れの合間の登山中に見つけました。
ひっそりと落ち葉の間に10㎝程の透るような真っ白い姿がなんとも違和感があり珍しい植物ですよね 。
ユウレイタケ(ギンリョウソウ)は非常にユニークな生態を持つ植物であり、その生態からくる面白いエピソードがいくつかあります。
幽霊に似ている?
その白い色と特異な形状から、一見すると幽霊のように見えることから、この名前がついたとも言われています。
よく見ると、ムーミンに出てくるニョロニョロの様な感じもしますし、花の先端はまるで目を持っているゲゲゲの鬼太郎のメガネの親父のようにも思います。
腐生植物なので、光合成をしない植物です
ユウレイタケは腐生植物として知られていますが、この生態は他の多くの植物とは大きく異なります。
腐生植物とは、光合成を行う葉緑体を持たず、他の植物や菌類から栄養を取る特殊な生態を持つ植物のことを指します。
光合成を行わないため、葉緑素を必要とせず、その結果、その体は透明または白色をしています。これは、林床に生えている他の植物とは一線を画す特徴です。
ユウレイタケのユニークな生態
ギンリョウソウは日本全国の山地に広く分布し、湿った林床に生えることが多いです。そのため、金剛山(大阪と奈良県境)などの山々で見つけることができます。
ユウレイタケはそのユニークな姿から、多くの神話や伝説に登場します。たとえば、一部の地域では、ユウレイタケが生えている場所は幽霊が出る場所であるとされていたり、その出現が不吉な予兆であると信じられていました。
確かに、ここを通ると光が殆ど射さず鬱蒼としています。夏の登山には最適なんですがね。
また、その独特の姿と生態から、フォトジェニックな被写体としても人気があり、登山中に見つけた場合はその美しさを写真に収めてみるのも良いでしょう。
ただし、自生地での採取は禁止されている場合があるので、注意が必要です。
私も、なかなか目につくことがない植物なので、写真に収めてみました。パシャリ!
これらのエピソードは、ユウレイタケのユニークな生態とその人間との関わりを表しています。
植物学、生態学、または文化人類学の観点から見ても、非常に興味深い植物ですね。
こんな鬱蒼とした腐葉土の中からひよっこり頭を出している姿が見受けられます。