植物に感情があるのでしょうか?小学5年生の生徒さんからの質問です。

先日、社会科見学に来られた小学校5年生の生徒さんから質問をいただきました。

『花には感情があるんでしょうか?』

これは、私の見解ですが、今のところ植物の生態系について詳しく解明されていませんが、感情はないと言うのが一般的です。

しかし、育てる人が心を込めて美しいと思えばその花は美しく見えますし、どうでもいいと思えば、その花はどうでもよくなるのです。

どういうことかといいますと、美しいと思えば、よりきれいに咲かせたいと真心込めてお世話するようになるでしょう。

すると、ちょっとした植物の成長を見逃しません。
病気になっていれば、良くなるように薬をやって回復を願いますし、土が乾いていれば当然のことながら水をやります。
少し葉色が悪かったら、肥料不足なのかと液肥をやったりもします。

このように、花に関心がいくことで、更に良くしようと言う気持ちになり、植物がその気持ちに応えるかのように思えてくるのです。

反対にどうでもいいと思えば、目の前にある花でさえも何も関心を寄せません。
たとえ土が乾いていても、水さえやろうと言う気持ちにもならないのです。

すると植物は、餌を与えてもらえないのと同じように、水不足で病気になったり、枯れてしまったりします。

もちろん、どれだけ愛情をかけていても病気になったり、枯れたりすることがあります。

これは植物の生命力が大きく関与しているからで、決して自分が悪いわけではありません。

正に、人の命と同じなのです。

このように、自分の感情に反応して、植物の成長が良くも悪くもなっていくと言うのは事実です。

しかし、それをどう捉えるかは自分たちの感情が決めているんですね。

なので、植物に感情は無いですが(今のところ)、起きた事象に対して、自分たちがどのように捉えるかによって、まるで、植物に感情があるかのように感じられるのです。

このように、人は、起きた事柄について、自分の感情で意味付けをしているということがよくわかりますね。

とても良い質問を生徒さんからして頂き、ついつい仕事で業務的にこなしがちな花の育苗作業ですが、私たちも植物を育てるうえでの大切な心構えを反対に教わりました。

ありがとうございました!