アクアコート効果のメカニズム
- アクアコートと細菌(バクテリア)や真菌(カビ)が接触するとアクアコートに添加されている有機系複合剤の作用でこれらの菌類の細胞壁を破壊し(殺菌作用)、細胞の持つ機能のタンパク質、SH基等の合成や呼吸を阻害する(忌避作用)ことにより、菌類に対する阻止能力を発揮し、死滅させます。
- 忌避作用要素として合成阻害や呼吸阻害等16種類が知られており、アクアコートはこれらすべての作用を有しています。通常の有機系抗菌剤はタンパク質の合成阻害だけの忌避作用要素しかありません。アクアコートの幅広い抗菌スペクトルは多くの忌避作用要素を持っていることに起因しています。
- 一方、殺菌剤や無機系の抗菌剤は、細胞壁から核まで破壊することにより殺菌を行いますので上記のような阻害効果を持っていません。
アクアコートの特徴
抗菌スペクトルが広いこと
- アクアコートは、ある特定の組合せ方法でのみ得られる”相乗効果”によって個々の有する阻止能力を大幅に上回る効果を引き出し、菌種に効果を発揮します。
- 一般の有機系抗菌剤や防カビ剤は、数種~数10種の菌類に対して阻止能力を有していますが、これらを複数組み合わせても相乗効果が発揮できず、それぞれが持っている阻止能力で別種の菌類を阻止することはできません。
効果が長期間持続すること
- アクアコートは、水に溶出し難く、仮に溶出しても1/1,000,000単位であり、長期間に亘って阻止能力を発揮します。
- 一般の有機系や農薬系の薬剤は、水に溶出することにより阻止能力を発揮しますので、薬剤が溶出するにつれて効果を失っていきます。
- 無機系は、銀・亜鉛・銅等をシリカ等に担持させて菌と接触させることにより殺菌しますが、接触を繰り返すうちに短期間で効力を失っていきます。