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特徴

  • 乾燥、過湿に弱いので水やりが重要
  • 苗は深植えしすぎない
  • 花が特に寒さに弱い

春に真っ赤な美味しい果実を実らせます。現在、栽培されてイチゴは、18世紀にオランダで交配されたものがルーツになっているといわれています。

イチゴの栽培は水やりが大きなポイントになります。水を大変好みますが、やりすぎると根が腐ってしまいます。

育て方のポイント

タネまき、苗づくり

苗づくりを行う場合は、4~5月に花つき苗を購入して植え付けます。初夏に、ランナーから出てきたら、子株のランナーを切らずに植え付けてそのまま育てます。

親株から一番目の子株は大きくなりすぎていること、そして、親株の病気が移っていることもあるので、苗として使うのは2番目以降の子株にします。

子株が大きく育ってきたら、8月頃にランナーを切り離し他の場所に仮植えし、その後10月頃に定植を行います。

苗づくりをするのが面倒な場合や、地植えをする場所がなくプランターでお手軽に栽培したい場合は、10月頃に苗をお買い求めいただき、深めのプランターに植え付けるようにします。この場合だと翌年の春に収穫が可能です。

また、苗を作りたい場合は初夏に伸び出てきたランナーを他のビニールポットなどを用意してそこに植えます。

さらにその子株からランナーが出てきて子株が発生したらさらに新しいビニールポットを用意して植え付けるという風にしてふやしていきます。その後の苗の作り方は上記と同様です。

植え付け後の作業

植えつけは、苗を購入した場合も育てた場合も、10月頃に行います。

植えつけ時の注意点は、株元のクラウン(短い茎の部分)を土に埋めてしまわないように、浅植えにすることです。

この部分を埋めてしまうと生長点(実のできる部分)を埋めてしまうことになり、最悪の場合、生長が止まってしまうことがあります。

ポット苗は、白い根がびっしりとまいてしまっている場合があります。この時は、根をほぐしてから植え付けましょう。株がぐらつかずに安定します。

冬になると、植え付けたときにグリーンだった葉は茶色く枯れてしまい、新しい葉が数枚だけ残ります。枯れてしまった葉は、葉柄ごと取り除いてしまい、このころに出るランナーもすべて取り除いてしまいます。

寒さには強い方ですが、北風や雪に当たるとはが縮れたりして弱ってしまいます。風よけや雪よけを行い、株元にはワラを敷いておきましょう。

水やり、肥料

イチゴは大変水を好みますが、過度にやりすぎても過湿になり根ぐされをおこしてしまいます。

イチゴを育てる上で水やりは大変ポイントとなる作業です乾燥させてしまうと根傷みをおこしてよく生長しませんので乾いてきたらたっぷりと与えるようにしましょう。

肥料は多すぎてもよくありません。特に窒素分が多いと葉や茎はとても大きくなりますが、肝心の実の太り方が悪くなります。

肥料は植えつけ3週間後と2月の下旬に1回ずつ化成肥料を株元に少量与えるだけにしましょう。有機肥料を与える場合は骨粉や米ぬかをバランスよく与えることが大切です。

適した土

ややアルカリ性の土が適しています。地植えする場合は植え付ける場所に堆肥や石灰をあらかじめ混ぜておくようにしましょう。

鉢植えにする場合は赤玉土(小粒)5:鹿沼土3:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。

収穫

春に暖かくなってくると、今までちぢこまっていた株が元気に活動し始め生長スピードも速くなります。

ビニールをかぶせて防寒していた場合は、このころにはずします。もう防寒をする必要はありません。

花が咲いてから1ヶ月もすると、実を収穫することができます。開花後にワラを新しいのに取り替えを行うと、ドロはねなどがなくきれいなイチゴを収穫できます。

その他

プランターなどに植えてベランダでも育てやすい植物です。

ベランダなどでは日照不足になりがちなので、良く日の当たる場所において育てるようにし、強い寒風が当たるような場所を、避けて置くようにしましょう。

ピンク色のかわいらしい花が咲く品種もあり、鑑賞して楽しむ人気もあります。